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Renovation TOYODA Apartment

豊田のアパート 改修工事

静岡市豊田にあるアパート一室、55㎡の改修工事。

ここでは、長いベンチのある部屋を作りたいと考えた。

ベンチは良い。かつて糸井重里さんもそんなことを言っていた。
https://www.1101.com/ashitanokioku/2006-04-11.html

ベンチはその長さを利用して自由に座ることができる。

一人で座ってもいいし、隣同士並んで座ってもいいし、寝っ転がるようにしてもいい。

物を置く場所としても、一時的に置いたり、飾るように置いたり、

しっかり整理して並べてもいいし、座面の下にも物を置くことができる。

その使い方を考えるのもまた楽しい。

そんなベンチが14mの長さで配置されている。

 

一方、設備・収納・寝床をまとめたコアスペースを、

ラワンベニヤの有孔ボードで包み込んだ。

ラワンベニヤを330mmごとに割り付けて貼ることで、

扉と壁を同化させ、一つの塊のように表現することで、

コアとベンチエリアとの対比を強調した。

有効ボードの壁は、全てがディスプレイスペースになる。

長すぎるベンチは空間を多様化し、住居としてのみならず、

時にカフェのように、時にアトリエのように、

住まい手の想像力を促し、日々の生活を刺激する。

本案件では、工事を設計者による分離発注とすることで、

大幅なコストダウンを実現している。

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