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House in SHIMOKAWAHARA

​下川原の家 ”月ノ陽”

計画地は、北側に安倍川の河川敷と桜並木。その先に富士山を望む豊かな借景があった。
一方で、南面には3階建の隣家があるため、十分な採光は期待出来ない。
このような条件の元、北側方向に、扉のように開け放たれた壁をつくり、切り取ったような景色や、外部との繋がりをデザインした。
2階のLDKには軽やかな片持ち階段を受ける壁面越しに、トップライトの陽が落ちる。
採光の期待できない南面には窓を設けずに、北側の大きな壁に、光を反射させ、室内に柔らかい陽を落とす構成としている。
この建築には、「月ノ陽」という名前をつけた。これはクライアントの名前から創案したもので、
「月」「太陽」の要素を持つご主人の名を、奥様の名で結んでいる。
この「要素の組合せ」や「要素の対比」は、建築の造形コンセプトにもなり、
組み合わせている壁の構成や、壁と開口部との対比、外部の荒々しいRC打放し壁の外観と、
内部の美しい白い壁との対比などメリハリのある表現の根拠になっている。

 

規模:RC造3階建
施工:桑高建設
写真:矢野 紀行